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顎変形症の手術が鼻に与える影響とは?術後に気をつけるべきポイントも

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顎変形症の手術が鼻に与える影響について

顎変形症とは、上あごと下あごの位置やサイズに異常が生じることで、かみ合わせが生じたり、顔面が歪む状態のことです。

典型的な症状としては顎関節に痛みを感じる、口を開くことができない、かみ合わせ異常、開けた口を閉じることが難しくなる、などが挙げられます。

これらの症状の改善のためには、手術による治療が行われることが多いです。今回は、そんな顎変形症手術が鼻に与える影響について詳しくご紹介していきます。

顎変形症の手術後に出る「鼻への影響」とは

①アップノーズになる

顎変形症の手術では上下のあごの一部を切除してずらし、顎を固定する器具を取り付けます。

通常の生活に戻るまで約3ヶ月間ほどかかりますが、顎変形症に伴う痛みや顔の歪み口が開閉しづらいなどの悩みはなくなります。

顎の一部を切断して固定するという大手術であるため、整形手術したときのように顔の印象が変わることがあります。

特に鼻の穴が前から見えるアップノーズになったり、鼻の穴が横に広がることなどが指摘されています。

必ずしもアップノーズになったり、鼻の穴が広がるわけではありませんが、下あごや上あごの一部を切除してずらして器具を使って固定するため、その影響が鼻にあらわれてしまう場合があります。

②術後は呼吸がしづらい

顎変形症を受けた方の多くが経験するのが、術後の呼吸のしづらさです。手術では、全身麻酔を使うため術中は意識を失いますが、翌日になると目が覚めます。その際に呼吸しづらさを感じる場合があります。

鼻呼吸が難しくなるため、口呼吸することになります。そのため、喉に何かが詰まったような感覚になり呼吸しづらかったり、喉が気持ち悪く感じてしまい吐き気が止まらない、よだれが流れるのに飲み込めないということもあります。

術後の鼻のケアについて気を付けなければいけないこと

顎変形症の手術では、術後約1週間ほどで抜糸、その二日後くらいに退院することが多いです。

術後の鼻のケアについては、まずは安静に過ごすことが基本になります。鼻を触ったり、鼻に指を突っ込んで激しくかき回してしまうと出血や腫れを招くことがあるので注意しましょう。

さいごに

顎変形症の手術では、鼻の形が変わってしまうことがあります。人それぞれによって差がありますが、鼻が上向きになったり、鼻の穴が横に広がることがあります。

術後は鼻での呼吸が難しくなるため、安静に落ち着いて口呼吸することが大切です。

顎変形症の治療は切開を伴う大きな手術になるので、術後はしっかり安静にすごすようにしてくださいね。

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