下顎枝垂直骨切り術(IVRO)の術後の経過について
顎のラインを気にしている人はいて、中には下顎枝垂直骨切り術(IVRO)を受ける人もいます。施術を受けると段階的な経過があり、ダウンタイムが終わる頃に効果を実感することができるでしょう。今回はそんな下顎枝垂直骨切り術後の経過について紹介していきます。
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)とは
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)は下顎角の方向に向かって、垂直方向に離断することによって顎のラインを整えることができる施術です。顎間ゴムの使用などによって優れた術後の安定性を得ることができます。
特に顎関節機能異常に対して効果があり、オトガイ神経麻痺などの知覚異常などのリスクもほとんどありません。術後において段階的な経過があり、ダウンタイムが長いですが骨レベルから整えているので長期間効果を得ることができます。
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)の術後の経過
施術直後
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)の術後の経過として、腫れや内出血・むくみなどを引き起こすことがあります。気を付けることとして不必要に触らなかったり強くこすらないことが大切です。患部を冷やすと治りを早くすることが可能です。
施術の翌日
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)後翌日はゴムで固定して咬合の安定を図ります。腫れや内出血などが酷いこともありゴムが気になりますが、なるべく触らないようにして形が安定するように安静にしておくことが大事です。
術後2日~3日程度
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)後2日~3日ほど経った時に咬合の確認を行います。まだ腫れやむくみなどがありますが、必要以上に触らないようにしましょう。激しい運動は控えておき、洗顔やメイクなどは医師の指示に従って行います。
術後4日~1週間程度
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)後4日~1週間ほどすると、腫れやむくみなどが少しましになって来るでしょう。しばらく流動食などの食事が中心になるので、口腔内を清潔に維持することが大切です。医師の指示に従ってゴムをきちんと付けましょう。
術後2週間程度
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)後2週間すると、ずいぶん腫れなどの症状は落ち着いてきます。咬合のチェックや口腔内清掃を行い、2週間ほどで創部の抜糸を行うことが可能です。口元がずいぶん自由になりますが、あまり強く動かさないようにしましょう。
術後3週間程度
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)後3週間すると離断した骨が癒合してくるので、咬合は安定し出します。食事の時にはゴムを外したりそろそろ普通食を食べることができるでしょう。治癒が早い人の場合顎間固定は夜だけの装着も可能です。
術後1ヵ月~3カ月程度
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)後1ヵ月~3ヵ月すると、ダウンタイムはほとんど終了しています。むくみがまだ残るかもしれませんが、次第にましになっていくでしょう。そろそろ開口訓練を行い、食事の前後において開口訓練を行うようになります。
術後6ヶ月~1年程度
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)後半年~1年ほど経過すると、むくみもなくなり効果を実感することができるでしょう。通院する回数もほとんどなく、完成形を手に入れることが可能です。何かしら異変を感じるようなら医師と相談すると良いでしょう。
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)のダウンタイム
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)のダウンタイムは3週間~1ヵ月程度です。腫れや内出血・むくみなどを生じることが多く、次第に症状はましになっていきます。冷やすことによってある程度傷の治りを改善することができたり、医師のアドバイスに従うと治りを早めることが可能です。
場合によっては感染症になってしまうことがあり、異変を感じた時は医師に相談すると適切な処置を行ってくれます。ダウンタイムが終わる頃から効果を実感することができるでしょう。
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)の術後の注意点
①翌日は口を閉じた状態で安静に過ごす
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)の術後の注意点として、施術した翌日は口を閉じた状態で安静に過ごすことが大切です。無理に口を開けるとせっかく固定している形状がずれてしまうことがあるので、仕事を休んだりおとなしくしていましょう。
②術後1ヵ月は流動食で過ごす
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)の術後の注意点として、術後1ヵ月は流動食で過ごすことになります。硬いものや辛いものはしばらく食べることができないので注意が必要です。口腔内を清潔に維持することが大事な時期でもあります。
③術後2週間は圧迫して過ごす
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)の術後の注意点として、2週間は圧迫して過ごすことになります。周囲の目の気にするようなら、仕事とのスケジュールを調整してから施術を受けた方が良いでしょう。しばらくは安静して過ごすことになります。
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)の術後のケアは大切!
下顎枝垂直骨切り術(IVRO)は骨レベルから修正することができるので、根本的に問題を解決することが可能です。ダウンタイムが長く2週間は圧迫して過ごすことになるので、仕事などと調整し適切なスケジュールを組む必要があります。