両顎手術のダウンタイムはどれくらい?
両顎手術は上顎と下顎を正しい位置に戻し、顎の形や機能を改善する手術となります。顎関節などの異常で、顎の位置や機能などが正常ではない場合に適しています。治療後にはダウンタイムが必要ですが、医療技術の発展でその期間は短くなる傾向にあります。
両顎手術とは
しゃくれ顔や顔の非対称、そして突き出し口などの顎の問題解消には、両顎手術が有効です。手術の概要としては、全身麻酔を施した後に、全体で2時間30ほどの手術を行います。
その後、2日間ほど入院が必要となり、手術から2週間ほどが経過すれば抜糸できます。従来は深刻な顎の変形を治療するためには、長い治療期間を要していましたが、現在は患者の利便性を考慮したスケジューリングが可能です。また、美容的な美しさも考慮して施術が行われるので、様々なメリットがあると言えます。
両顎手術には長いダウンタイムが必要
両顎手術に際しては、術後の出血や感染など一般的な合併症が懸念されるので、ダウンタイムには細心の注意が必要です。手術前には自分専用のマウスピース(ウェイパー)を装着し、術後の矯正開始時まで続けます。
ウェイパー作成自体に約1週間ほど時間を要するため、両顎手術を検討する患者はスケージューリングに注意が必要になります。
韓国で手術を受ける際には、両顎・輪郭専門医とのカウンセリングがあり、そこで両顎手術が必要と診断されてからの実施となります。先ず、自分専用のウェイパーを作成しますが、この際にかかる料金は両顎手術とは別料金となります。
両顎手術後の過ごし方
ウェイパーを作成してから約2ヶ月以内に手術を受けないと、ウェイパーを再度作り直す必要があるので注意が必要です。完成したウェイパーに関しては、手術前に執刀医と一緒にチェックします。
そして、血液検査や心電図検査をはじめ、レントゲンやアレルギー検査などを受けてから、実際の手術に入ります。術後は看護師が呼吸の状態や炎症の有無、そして出血の有無などを24時間体制でチェックします。術後は麻酔を身体から抜く必要があるので、場合によって眩暈や嘔吐などが引き起こされることもあります。
両顎手術のダウンタイム中の痛みや腫れ
術後は次の日の朝まで痛みや腫れが強く水を飲むのも苦痛で、ダウンタイムとして一番辛い時期となります。
術後少なくとも3日ほどは激しい腫れと痛みが続きます。1週間ほどはこの痛みと腫れを苦痛に感じるでしょう。
その後2週間ほどたって、水が飲めるようになれば、後は比較的楽に過ごせるようになります。そして、直ぐに噛み合わせの練習が始まるので、スタッフの指導の下に練習を繰り返すことになります。
患者の状態によっては圧迫バンドを顔につけますが、噛み合わせの練習中は、つけたり外したりします。
両顎手術の入院や通院について
両顎手術を受けた後は口の中にチューブをいれるため、呼吸しづらくなることがあります。腕には痛み止め点滴と栄養補給の点滴を打ち、絶対安静状態となります。自分の意思で食事を摂ることも難しいため、最低でも2泊3日の入院が必要になります。
最終的な完成までの期間について
個人差はありますが、大体術後1ヶ月ほどで腫れや痛みはほとんど引くでしょう。このころから術後付けていたウェイパーをはずし、矯正が始まります。
もし韓国で施術を受けた場合は、日本に帰国して矯正を行う人がほとんどです。術後2ヶ月ほど経てば、ほぼ元通りの生活に戻れます。
さいごに
手術後の腫れは3日目くらいがピークと言われており、その後は唾液によるストレスも高まります。通常、1週間ほどで腫れは収まるものですが、個人差によって長引くこともあります。
個人差はありますが、かなりの痛みと腫れに耐えなければ行けないため、ダウンタイムのスケジュールは、余裕をもって組んでおくと安心でしょう。