顎変形症の術後に行うゴムかけとはなにか
顎変形症というのは、顎の骨の形状や大きさの異常や位置のバランスが崩れることが原因で起こり、見た目だけではなく噛み合わせも悪くなるためはなしづらくなったり、うまく噛むことができなくなるなどさまざまな機能の異常を生じることがあります。
この顎変形症の治療を行った後には固定をさせるためにゴムかけを行います。ゴムかけは患者自身が行い装着している間は口を開けることができないため、流動食に変えたり水圧を使って口の中を清潔に保つ必要があります。
顎変形症の術後に行うゴムかけとは?
顎変形症の術後にはゴムかけを行いますが、これは上下にゴムをかけることで顎が引っ張られ噛み合わせの調整を行ったり上下の調整を行うために行われます。噛み合わせがよい状態であれば2本程度のゴムで問題ない場合もありますが、術後すぐの場合は数カ所ゴムをかけて調整を行います。
基本的にゴムは毎日自分で交換をし、ゴムの太さや弾力などは経過によって変化していきます。慣れるまでは時間がかかるかもしれませんが、コツをつかめば簡単に付け替えることができるようになりますし、クリニックによっては食事と歯磨きの時にははずしても問題ないという所もありますから、事前に確認しておくとよいでしょう。
顎変形症は顎を固定することが重要となり、さぼってしまうと回復が遅くなるので注意しましょう。
顎変形症の術後に行うゴムかけの期間
ゴムかけを行う期間は、症状や手術によっても異なりますが、最低でも1ヶ月は必要となります。長引く場合には半年から1年にも及ぶことがありますから、一概にはいえません。顎変形症の入院期間は1~2週間程度となっていますが、術後には上顎と下顎がしっかりと噛み合うようにゴムやワイヤーでしっかりと固定をする必要があります。
矯正用のゴムによる索引は必ず必要となりますから、医師の指示通り行うことが早く回復させるためにも重要です。
顎変形症の術後に行うゴムかけ(顎間ゴム)の注意点
顎変形症の術後に行う矯正用のゴムは術後の歯並びの微調整を行うために必要となりますが、日常的にゴムを装着しておく必要がありますから、食事もたべづらく歯磨きもしにくいため虫歯に気をつける必要があります。ゴムに負荷がかかってしまうと切れてしまいますから、外出時などには交換用のゴムを携帯しておいた方がよいでしょう。
できれば24時間ゴムを装着した方がよいとされていますから、万が一さぼって取り外してしまうと回復が遅くなってしまいますし、矯正期間が変わってしまいます。きれいな歯並びや噛み合わせなどを求めるならきちんとゴムかけを行うことが重要となります。
慣れてくれば食事や話す時に少し邪魔に感じる程度で、交換も簡単に行うことができます。
顎変形症の治療は術後のケアが大切
顎変形症は受け口や出っ歯、口を閉じることができないなどさまざまな機能障害が起こるため、適切な治療を行う必要があります。ただ歯並びが悪いというだけではなく放っておくと危険な症状がでる場合もあるので、しっかりとした知識を身につけることが大切です。また、ゴムかけのような術後のケアについても注意して治療を受けるようにしましょう。