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顎の脂肪吸引|失敗例とその対処方法を解説

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顎の脂肪吸引は失敗するとどうなるの?

 

顎の脂肪を無くす方法として、高い効果が期待できる顎の脂肪吸引。

しかし、切開を伴う施術のため、デメリットやリスクなどが心配ですよね。

今回は受ける前に知っておきたい、顎の脂肪吸引で起こりうる失敗例と、対処方法・予防策についてご紹介します。

顎の脂肪吸引で起こる失敗

失敗例:①たるみが発生し二重顎になる

顎の脂肪吸引の稀な失敗例の一つですが、脂肪吸引をした部分の皮膚が余り、たるみが発生して、二重顎になるケースがあります。

原因として、吸引のし過ぎ・不均一な吸引などの医師の技術力不足が考えられるでしょう。

また、顎の脂肪吸引後の圧迫不足などの、アフターケアによる失敗も原因としてあげられそうです。

顎の脂肪吸引をすることで、見た目に対するコンプレックスを解消することが期待できますが、その反面で皮膚のたるみがおきやすくなるというデメリットもあります。 脂肪の量が極端に減ることで引き起こされる症状ですが、適度な脂肪の吸引が必要です。場合によっては皮膚の切除を行なっても良いかもしれませんね。

参照:顎の脂肪吸引とは|受ける前に知っておきたい基礎知識

対処方法・予防策

吸引しすぎてしまっている場合には、部位や状況にもよりますが、脂肪注入などの方法で修正が可能なこともあるようです。

不均一な吸引の場合には、再度、偏りが出ないように脂肪吸引をすることで改善を見込める可能性があるでしょう。

他にも、たるんでいる皮膚が大きい場合には、皮膚の切除を行うことも考えられますが、いずれの方法もリスクを伴うため、慎重な判断が必要です。

たるんでしまった皮膚を元に戻すことは難しいので、顎の脂肪吸引を受ける前には、吸引箇所を増やしてもらったり、仕上がりのデザインについて、しっかりと医師と相談したりすることが重要です。

失敗例:②しこりが残る

顎だけに限らず、脂肪吸引における失敗の一つですが、しこりが残るケースがあります。

しこりができてしまう失敗には、、術後のアフターケア不足・医師の技術力不足による原因が多いようです。

まず、脂肪吸引後に「拘縮」という皮膚が硬くなったり、皮膚がデコボコしたりする状態が起こります。

これは、吸引した脂肪の部分に空間ができ、周りの組織にダメージが加わります。そのダメージを回復するための修復反応が原因です。

通常であれば、拘縮が落ち着く頃にはしこりもなくなっていくと言われていますが、しっかりとアフターケアを行ったのにも関わらず、しこりが残っている場合には、医師の技術力不足による脂肪の取りすぎ・取り残しが考えられます。

対処方法・予防策

拘縮が起きている場合には、まずは圧迫固定をしっかりと続けます。
それと同時に、しこりを潰すようなイメージで、指圧していくことが重要です。

予防策としては、施術を担当する医師の経歴・資格・美容外科での勤務年数などを確認することが必要です。

失敗例:③感覚の麻痺がおこる

脂肪吸引で起こる失敗として、しびれが消えなかったり、慢性的にしびれるような感覚の麻痺が残ってしまう可能性があります。

ピリピリした感覚が継続するような知覚過敏や感覚が鈍るような知覚鈍麻などの症状もあるでしょう。

この場合、神経系が損傷 しているケースがあり、施術している間カニューレによって脂肪周辺組織になる皮神経や筋肉などを傷つけてしまったのかもしれません。

対処方法・予防策

感覚の麻痺などが起きている場合には、ビタミン剤などの内服薬で、根気強く治療を続けていくことが必要になるでしょう。

内服薬で治療を行っても、慢性的に改善が見込めない場合もある失敗です。

こういった失敗を防ぐためには、費用の安さではなく、医師の技術力で選ぶようにすることが重要です。

④傷跡が残る

顎の脂肪吸引では、傷跡が目立たないようにカニューレを挿入し吸引するのですが、カニューレと皮膚の摩擦によって傷跡が目立ってしまうことがあります。

この他にも、カニューレの挿入口を縫合する際の丁寧さや、術後のケアが不適切で傷跡が目立つことも。

基本的には数ヶ月もすると傷跡は目立たなくなることが多いようですが、目立つ傷跡が残っている場合には、医師に相談し、適切な処置を受けることが必要でしょう。

対処方法・予防策

カニューレの摩擦による傷跡を残さないためには、スキンプロテクターといわれる、カニューレの挿入口を保護する器具を装着することで、未然に防ぐことができそうです。

縫合による傷跡については、まず、丁寧に縫合してもらうことが必要です。
縫合には非吸収性の糸と吸収性の糸があり、特に吸収性の糸は、抜糸のための通院が必要ないという特徴がありますが、非吸収性の糸で縫合し、抜糸をする方法の方が、傷跡はキレイになるといわれています。

抜糸があることで術後の経過についても相談ができるので、予防策の一つとして、非吸収性の糸で縫合しているクリニックを選ぶのもポイントの一つになるでしょう。

失敗例:⑤顔全体がこける

顎の脂肪吸引を行う場合、失敗として顔全体がこけることがあります。

脂肪吸引で顔全体がこけてしまう原因として、顔にある脂肪を取り過ぎたケースが多く、医師によるデザインミスなどが問題になります。

顎はもちろん、顔全体に流れるようなフェイスライン全体をイメージしないと美しい仕上がりにはならないでしょう。

対処方法・予防策

予防策としては、事前のカウンセリングで、デザインについて医師としっかりと時間を取り話し合うことが重要です。カウンセリングが不十分な場合、希望のデザインに仕上がらないことも起こりうるので、カウンセリング時間を十分に取ってくれる医師・クリニックを選びましょう。

また、カウンセリング時に、医師が担当した顎の脂肪吸引の症例写真を見せてもらうことでも、デザインのイメージができるでしょう。もしも希望のデザインがある場合には、切り抜いた写真を持っていくなどして、しっかりとイメージの共有をしましょう。

脂肪吸引後に顔全体がこけてしまった場合には、脂肪注入法などによる方法で対処できる可能性もあります。
ただ、脂肪注入にもリスクが伴うので、専門性・技術力のある医師選びをすることからはじめてくださいね。

失敗例:⑥効果があらわれない

脂肪吸引を受けたのにも関わらず、効果が現れないということもあります。
もともと、顎の脂肪は量が少ないので、効果がわかりにくいとうことが考えられるでしょう。

特に、脂肪吸引後すぐに「変わってない」と思う方も多いようですが、術後しばらくは、腫れ・むくみが起こっているので効果を感じにくいでしょう。まずは、腫れ・むくみが落ち着くまでは様子を見るようにしましょう。

対処方法・予防策

腫れ・むくみによる場合には、症状が落ち着くまで様子を見ることが必要です。

術後、時間が経過しても効果が見られない場合には、顎の脂肪が少なく、顎の脂肪吸引が適していない可能性が考えられます。

顎の脂肪吸引を受けたのにも関わらず効果がないと後悔しないためには、まずは顎の悩みが脂肪であるのか皮膚であるのかをしっかりと診察してもらうことからはじめてくださいね。

失敗を回避するためにできること

①別の施術を選択する

顎の脂肪吸引の失敗を回避するためには、別の施術を選択する方法もあります。

顎の整形では、例えば、顎プロテーゼでフェイスラインを整える方法や、BNLS注射などの脂肪溶解注射で脂肪を減らしていく方法、高周波やレーザーで引き上げる方法など様々な選択肢があります。

費用や希望のデザインなど、自分の症状・状態に合った方法を選択するようにしましょう。

②脂肪吸引を行う箇所を工夫する・脂肪の量を少なめにする

顎の脂肪吸引で失敗しないためには、脂肪吸引を行う場所や吸引する脂肪の量を少なめにするなどで、失敗のリスクを軽減させることができるでしょう。

特に、脂肪を吸引し過ぎると顔全体のバランスを損なうことがあるので、医師と相談しながら、吸引する脂肪の量を考慮したり吸引箇所を工夫してもらうのがポイントです。

他にも、顎の脂肪量が多い場合には、一度に大量の脂肪を吸引するのではなく、回数を分けて吸引してもらうことなども相談してみてくださいね。

③脂肪吸引の経験豊富なドクターに治療を行ってもらう

脂肪吸引には様々なリスクがあるので、回避するために経験豊富な医師やクリニックを選ぶことが重要です。

事前に行われる医師とのカウンセリングで、施術内容や施術費用・リスクなどについてしっかり相談し、不安なことや疑問点に関してクリアにしておくと良いでしょう。

施術数や施術した後の実例写真などを確認し、極端に費用が安いクリニックは品質の悪いものを使っていることがあるので注意しましょう。

顎の脂肪吸引で失敗しないためには医師選びに気をつけよう

顎の脂肪吸引には、様々な失敗が起こりうるリスクが伴います。

自宅で行うアフターケアの不足でしこりが残ってしまうことをはじめ、医師の技術力次第による感覚の麻痺・傷跡が残ってしまう可能性があります。

こういった失敗を防ぐためには、別の施術方法を選択したり、専門性・技術力の高い医師を選んだりするようにしてくださいね。