アゴ(アドバンス)

顎削り(オトガイ形成)の失敗例や修正、対処法について解説!

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オトガイ形成を受けたら失敗した…そんな事態を避けるためにも。

顎が受け口やしゃくれている状態になっている場合はオトガイ形成を受ける人も多いでしょうが、骨を削る手術は非常に難しく、失敗してしまうことも珍しくありません。失敗するとどうなるのか、手術を受ける前に知っておくようにしましょう。

失敗事例(1)輪郭の左右差

・原因

オトガイ形成を行う場合、基本的には左右両方の骨を同時に削っていきます。この時手術を行う医師の腕が悪かったり骨の状態が悪かったりした場合、どちらかを必要以上に削ってしまって左右の輪郭に差が出てしまうこともあります。

・修正方法

一度削ってしまった骨は元に戻せないため、左右差が出てしまった場合は大きい方を小さいほうに合わせて再度削る必要があります。削りすぎてバランスが悪くなっている場合は、足りない部分をプロテーゼなどの人口骨で補うことも多いです。

失敗事例(2)効果があらわれなかった

・原因

せっかく手術をしたのに、腫れが引いても思ったほど効果が見られないこともあります。これは骨を削ったり切除する範囲や量が少なかったことが原因であり、手術前に行う医師とのカウンセリングが不十分だった可能性が高いです。

・修正方法

満足できる結果が得られなかった場合は、骨の状態が落ち着くのを待って再度オトガイ形成の手術を受ける必要があります。横幅や突出具合など、自分がどれくらい顎を整えたいのかを正確に医師に伝えて確実に実行してもらうようにしましょう。

失敗事例(3)知覚麻痺が治らない

・原因

オトガイ形成は、口の中を切開して骨に施術を加えます。顎周辺にはいくつもの神経が通っており、手術の際にこの神経を傷つけてしまうと痺れや知覚過敏などの症状が出てしまいます。比較的よく表れる失敗の症状なので、覚悟しておく必要があります。

・修正方法

一度ダメージを受けてしまった神経は、医師の手ですぐに傷を治療するというわけにはいきません。自然治癒力に任せなければならない部分が大きく、回復までには数年かかったり、半永久的に回復しない可能性もあります。

失敗事例(4)たるみが出る

・原因

オトガイ形成を行うと骨の質量が相対的に減少してしまうため、それまで骨があった部分の皮膚が余ってしまうことがあります。失敗というと語弊がありますが、骨を削った量が多ければ多いほど必然的にたるみは大きくなってしまいます。

・修正方法

若い人であれば肌の伸縮能力が高いので自然に解消されていく可能性が高いのですが、それ以上の年齢になるとそれも難しくなります。たるみが酷い場合は肌のリフトアップ手術やヒアルロン酸を注入するなど、ハリを持たせて修正することになります。

そもそもオトガイ形成の修正は困難

オトガイ形成は骨を削ったり切除してしまう手術なので、万が一失敗してしまうと修正が非常に困難になります。手術前の状態に骨を元通りにすることはできないので、プロテーゼという人工骨を入れて形を整えたり、他の美容整形手術を受けなければなりません。
修正するたびに費用もダウンタイムもかかってしまいますし、神経が傷ついた場合は回復すら見込めないケースもあるので、修正に関するリスクは十分に理解しておく必要があります。

オトガイ形成で失敗しないために気を付けるポイント

(1)信頼できるクリニックを選択する

オトガイ整形は身体への負担が非常に大きい手術であるうえに、医師の技術が成否に大きく影響します。経験豊富な実績を持つ医師が何よりも重要になるので、トラブル対応も含めて信頼できるクリニックで手術を受けるようにしましょう。

(2)削りすぎないようによく打合せする

骨を削りすぎれば、当然ですが二度と元には戻せません。削りすぎてしまえばフェイスラインが崩れて手術前以上に違和感が大きくなってしまうため、自分の希望通りの仕上がりになるよう、事前にしっかりと医師と打ち合わせすることが大切です。

(3)他の施術も検討してみる

顎の状態を改善することのできる施術は、オトガイ形成のみではありません。歯列矯正やボトックス注射など他にも様々な施術があり、顎の状態によってはそれらで十分にカバーできる可能性もあるので検討してみましょう。

いかがでしたでしょうか?

オトガイ形成は成功すれば確実に顎を理想の形に近づけることのできる優れた施術なのですが、その反面骨を削りすぎたり麻痺やたるみが起きるなど心配事が多いのも事実です。満足できる結果を得るためにも、医師選びやカウンセリングは慎重に行うことが大切です。