額(アドバンス)

前頭洞骨切りの効果について|メリット・デメリット・失敗なども紹介

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前頭洞骨切りについて

眉毛の上部の骨が突出していかつく険しい表情に見えてしまうとき、前頭洞骨切りを行うことでなだらかな丸みを帯びた額に変えることが可能です。手術の概要やメリットとデメリットなど、実際に受ける前に知っておきたい情報についてこれから説明していきます。

前頭洞骨切りとは

眉毛の上の突出を骨切りによって改善することで、丸みを帯びた形にすることができる施術です。骨切り部位の両側を軽く削りデザインに合わせて前頭洞骨切りのマーキングに沿って骨片を摘出した後に前頭洞中隔をひっこめる分だけ削って骨片を戻して、状態を確認しながら骨の調節を行っていく術式です。

切開は傷跡が目立ちにくいよう後頭部を冠状切開して、頭皮を眼窩上縁まで剥離していき前頭骨を露出させて視野を確保します。骨片の固定には吸収糸が使われることが多くなっていますが安定しない場合はワイヤーやプレートを利用して固定し、頭皮をもどしていきます。

前頭洞骨切りのメリット

前頭洞骨切りのメリットはすぐに額が丸みを帯びたことを実感することができる点で、骨がきちんと骨癒合すればずっと効果が続くことになるため、コンプレックスから解消されます。傷跡が目立たない位置にありますから、内出血や腫れむくみなどが治まれば手術したことがばれてしまう心配もなくなって、額を出して歩くことも可能です。

およそ3時間の手術で入院も全身麻酔への対応で1日入院するだけで済み、ダウンタイムも個人差がありますが1週間ほどです。

前頭洞骨切りのデメリット

頭皮を剥離した後に眼窩上神経への対処を怠ると術後に影響が出てしまう恐れが考えられ、眼窩切痕から外す対処が必要です。

前頭洞の前壁は骨が薄いため取り扱いには慎重になる必要があって、全体的に削ってしまうと骨吸収されてしまうことがあり、医師が十分な知識を持っていないと失敗につながることがあります。

骨片を摘出した後、削る量が甘ければあまり変化を感じなかったり、でこぼこが残ったりして額の形がいびつに仕上がる可能性があります。

前頭洞骨切りのダウンタイム

全身麻酔の影響で手術後には強い吐き気とおう吐に倦怠感が残る場合があるため当日は1泊して手術後の対応が行われ、翌日には退院が可能ですが後頭部の傷がありますから、ダウンタイムは1週間ほどと考えたほうが良いでしょう。

傷の縫合は医療用ホチキスで行われ、手術後14日ほど経ってから外してもらうために通院する必要があります。前頭洞骨切りしたあと骨が安定するまで、最低でも1か月は負荷をかけないようにすることが大切です。

前頭洞骨切りのアフターケア

血が内部に溜まらないようにドレーンを設置した場合には、退院するときに取り外しが行われます。手術部位の腫れは2週間程度残りますが、手術後5日経てばシャンプーを使って洗髪することが可能です。医療用ホチキスを外してからも慎重に対応が必要で、パーマやヘアカラーは1か月が経過してからが良いでしょう。

傷の状態や前頭洞骨切り後の仕上がりを確認するため3日後や1週間後、1か月後など定期的な診察を受ける必要があります。

前頭洞骨切りの失敗・修正

デザインを十分に検討しなかった場合、仕上がりが考えているものと違ってくる可能性があります。前頭洞骨切りの範囲によっては額がきれいな丸みを帯びずに部分的に平らになってしまう、骨片を取り出した後の削る量を間違ってしまえば窪んでいるような仕上がりになる失敗もあり得る手術です。

削り方や骨の移動幅が少なくてあまり変化が感じられなかった場合の修正は再手術で対応が可能で、へこみすぎることや骨吸収などがあった場合には、骨セメントで形成し直す方法などの手術が必要です。

前頭洞骨切りのクリニック選びのポイント

これまで前頭洞骨切りの手術に実績があり、剥離や神経への対応も必要なことから解剖学についても精通しているような医師がいるクリニックを見つけましょう。他院の修正を行ったり、他の医師のために講習会を開いたりするほどの技術と知識があれば安心です。

その他にも、医師や看護師が親身なってくれる、デザインを決める際にきちんと意見を聞いてくれる、納得できるシミュレーションを重ねてくれるなどもクリニック選びの参考にしてみるといいかもしれません。また、いい点だけではなくしっかりとリスクについても丁寧な説明をしてくれるクリニックを選ぶことがポイントです。

前頭洞骨切りについて気になる方はクリニックに相談しましょう

額の見た目を変えてくれる前頭洞骨切りは失敗すると形が整わずに再手術が必要になる可能性がありますから、メリットとデメリットを把握しておき慎重に検討しましょう。きれいな丸みのある仕上がりを実現させるためにも、クリニックは慎重に選ぶと後悔せずに済みます。前頭洞骨切りについて気になることがある方はクリニックに相談しましょう。

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