顔のゆがみ(アドバンス)

中顔面短縮術にはリスクがある?9つの失敗例や注意点を紹介

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中顔面短縮のリスクについて紹介します

顔の中央部分が間延びしているように見える悩みを解決させる手段の手術として中顔面短縮がありますが、骨切りを行う必要性があるためリスクが高い治療方法ですから、手術を受けるかどうか慎重に検討するためにも詳しく知っておきましょう。

そもそも中顔面短縮とは?

上顎骨を露出させ骨切りを行い上方に移動させることで間延びして見える部分を改善させる術式が中顔面短縮であり全身麻酔によって手術し、口内の上顎の上唇と歯ぐきの境目あたりにメスをいれて切開しきれいに骨を露出させ骨切りした後はデザイン通りの位置にチタンプレートで骨を固定させます。

中顔面短縮は大掛かりな治療が行われるのでリスクが大きい

技術のある医師が行っても120分程度は手術時間がかかり全身麻酔で行われるため麻酔に対するリスクもあり、骨のもろさや皮膚や筋肉等の剥離がスムーズにいくかは個人差があり実際に行ってみないと分からない部分もあるため、解剖学に詳しく実績がある医師が行わなければ失敗してしまうリスクが高くなります。

トラブルが起きたときにきちんと対応できる知識がないと手術時間が長引き、後遺症が出る恐れもあるため中顔面短縮はリスクが大きい術式です。

中顔面短縮術の9つのリスク

①ダウンタイムが長く腫れや痛みが続く

皮膚や筋肉を骨から剥離して行われるため中顔面短縮は出血もしやすくダウンタイムが長く腫れや痛みが続く手術方法であり、骨切りして骨の長さや位置が変化している分、定着するまでにも時間がかかりますから痛み止めなどの使用が欠かせなくなります。

②しびれや麻痺が残る

毛細血管などが部分的に切断され血液の流れが悪くなったり、細かな神経が影響を受けることになるため中顔面短縮のあとはどんな人でもしばらくしびれを感じる可能性がありますが、医師が剥離を行ったり骨切りする際に顔面の神経を傷付けてしまうと数か月経過してもしびれや麻痺が残る可能性がある手術です。

③噛み合わせが悪くなる

上顎骨を短縮させて上方に移動するためうまく位置決めして固定が行われないと口の開閉に支障が出たり噛み合わせが悪くなって、食事の際に困ったりうまく発音できなくなるなどの支障が出る可能性があり、歯科的知識がない医師が中顔面短縮手術を行うとリスクが高まります。

④思ったよりも短くならないことがある

骨切りの幅はそれほど多くとることができず数ミリ程度ですし、鼻腔に影響を与えない程度にしか上方に移動させることができないため、もともとかなり長めに見えている人が中顔面短縮を行っても劇的な変化を感じない可能性もある術式です。

⑤鼻が通りにくくなる

骨切りして移動させる幅を間違ってしまうと上顎骨の上にある鼻腔に影響して幅を狭めてしまい、空気の流れがスムーズにできなくなるので鼻が通りにくくなって口呼吸になってしまう可能性があり、口内の乾きから虫歯になりやすくなることや雑菌やウイルスが体内に侵入しやすくなるリスクが伴います。

⑥声が変わる

骨の移動により口内の形や空間の広さが変わりますし鼻腔の幅も違って来れば、声の響き方や鼻づまり気味になったりすることで声が変わることがあり、中顔面短縮の影響の仕方によって声が高くなったり低くなったりどもって聞こえるようになる可能性があります。

⑦費用が高い

リスクを伴う手術であり高い技術が必要で、全身麻酔による場合は手術中も術後もしっかりとした管理が行われる必要がありますし、患部に血がたまってしまうことがないようにドレーンの設置が必要になる可能性もあるため中顔面短縮は費用が高くなる手術です。

⑧症状によっては施術を行ってもらえないこともある

患者が面長に感じていても医師が手術によって変化が期待できない場合や骨密度、歯科治療で改善が来ていできる場合など症状によっては施術を行ってもらえない可能性があって、リスクをかけて行う中顔面短縮術以外の方法をすすめられる場合もあります。

⑨施術の難易度が非常に高いので失敗してしまう可能性が高い

経験が豊富な医師でもシミュレーションを重ねて手術に臨む必要があり、前もって撮影したCT画像などをもとにして手順の確認骨切りする幅や移動の仕方や顔のデザインなどを決めて行いますが、施術の難易度が非常に高いので失敗してしまう可能性は考えられるほど高レベルの手術です。

中顔面短縮術での失敗のリスクを減らすために出来ること

①クリニックを慎重に選ぶ

手術は執刀する医師と麻酔医や関連分野の医師とともにサポートする看護師などの連携が欠かせず、カンファレンスなどが繰り返し行われていることが大切ですし、これまでの実績や緊急時に迅速な対応が行えるかもリスクを減らすポイントになるため中顔面短縮術を希望するのであればクリニックを慎重に選ぶ必要性があります。

②技術とセンスと経験を持った先生を探す

失敗やミスを回避できるのは経験であることはもちろん技術とセンスがあってこそのもので、中顔面短縮術はどこの整形外科でも行っているものでは無いため、納得できる仕上がりにしてもらうためにも技術とセンスと経験を持った先生を探して少しでも失敗するリスクを減らしましょう。

③他の施術も検討してみる

骨のゆがみや出っ歯に歯並びの悪さや、皮膚のたるみに脂肪の蓄積などが影響して顔を長く見せてしまっている可能性がありますから、リスクの高い中顔面短縮術を行わなくても他の施術で改善される可能性があってリスクや費用面も軽減できる方法がないか調べてみるか医師からアドバイスをもらうようにするとよいです。

しっかりと医師とカウンセリングを行うことが大切

悩みを早く解決したくても手術に失敗してしまっては意味がなくなってしまうので、中顔面短縮について理解し名医や優れたクリニックを見つけて、十分にコミュニケーションを取りながら手術に臨めば安全性が高く後悔しない手術を行えるでしょう。

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