額プロテーゼの失敗について紹介します
若々しいおでこを作ることが出来る額プロテーゼ。施術を行いさえすれば、半永久的に効果が持続することから、多くの人が受けている施術ですが、その反面、「失敗してしまった」という声も多く見られます。ここでは、そんな額プロテーゼについてご紹介していきたいと思います。
そもそも額プロテーゼは難易度の高い施術です
失敗例を記載する前に、改めて額プロテーゼについてご紹介します。頭部(髪の毛の生え際や頭髪内)を切開して、額部分にシリコンを挿入することで物理的におでこを高くすることが出来ます。
現在、日本ではこの施術が出来るクリニックは決して多くなく、そのことからも分かる通り、非常に高い技量が求められる施術になります。
額プロテーゼで起こりうる失敗
①左右差
プロテーゼを挿入した際は正しい位置にあっても、時が経つにつれてシリコンがずれてきてしまう可能性があります。また、純粋に医師の技量不足によって、きちんと止めることが出来ずに、ずれてしまうこともあります。
②プロテーゼが目立つ
予め施術前には、骨や額の形状を測り、それに沿った形のプロテーゼを挿入することで希望の仕上がりになります。しかし、そうした工程で誤った数値やデザインでシリコンを挿入してしまうと、術後にははっきりとプロテーゼの形が見えてしまうことになります。
③効果が現れない
一方で、そうした誤ったサイズで入れると、逆に効果が見られない場合もあります。
また、誤った位置に挿入してしまうことでも同様のケースになってしまうこともあります。
④被膜拘縮(カプセル拘縮)を起こしてしまう
体内に異物が入ることで、身体が拒否反応を起こすことがあります。その場合、プロテーゼの周囲にコラーゲンの膜が生成され、硬くなってしまう場合があります。更に、そのままにしていると、シリコン事変形してしまうこともあり、注意が必要です。
⑤感覚が麻痺してしまう
手術の際に知覚神経に近い部分を施術するので、頭頂部から前頭部にかけて、感覚が麻痺してしまうことがあります。基本的には三か月から半年ほどでこの症状は回復しますが、稀に治らない場合もあるようです。
施術の修正は難易度が上がる
シリコンプロテーゼで失敗してしまったと感じた場合、再度取り出すことで修正は可能です。しかし、修正施術は心身への負担なども含めて、難易度が上がることがほとんどなので、より慎重に受ける必要があります。
失敗しないための注意点
①医師選び、クリニック選びを慎重に行う
前述の通り、この施術は非常に高い技量を求められる施術です。その上、「顔」という非常に目立つ位置の施術なので、まずは慎重に医師選び、クリニック選びを行う必要があります。
医師であれば、専門医の資格を持っているかということ、そして経歴や症例数などを見ると、その医師がどの程度のレベルであるかが判別出来ます。
そしてクリニックにおいても、衛生面など基本的なことはもちろんですが、アフターケアや万一の場合の対応などもしっかりしていると、より安心して施術に臨むことが出来ます。
②カウンセリングは納得いくまで行う
カウンセリングは施術の工程の50%を占めると言われることもあるほど、重要な時間になります。自分の希望のデザインを伝えることや、それが自分の額の形に適しているかどうかを医師と話し合い、費用や術後の過ごし方など不安なことも含めて、納得いくまで話し合うことが重要です。
また、クリニック選びの際にも、そうした点も考慮すると良い結果に繋がります。
③他の施術も検討する
リスクの高い施術をあえて選択しない、というのも、失敗を避けるための効率的な手です。額を高くする効果があるのは、シリコンプロテーゼだけではなく、ヒアルロン酸注入などの手軽で負担の少ない施術もあります。
この施術を絶対に受ける、と心に決めるのではなく、様々な選択肢から、多角的に自分に適した施術を医師と話し合い決めるようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
額プロテーゼは、若々しさを取り戻すことが出来る施術ですが、非常に大きなリスクを伴います。だからこそ、クリニックや医師選びは慎重に行い、出来る限り失敗のリスクを低くすることが重要です。