オトガイ形成術の術後について知っておこう
オトガイ形成術とはどんなものなのか、どういった手術をした後の症状や様子などがあるのかといったことを知っておきましょう。
もし今後オトガイ形成術をしたいと思った時には、今回の記事を参考に術後の経過について決めて下さいね。
オトガイ形成の手術とは
オトガイ形成術の手術とは顎の輪郭の改善するための手術です。
下顎の骨のおとがい部分を短くしたり、前に出す、後ろに下げるといった形成を行ないます。
口の中から手術をするので傷跡が目立ちにくい施術としても人気となっています。
気道を安全に確保するために全身麻酔下で施術は行われます。
あご削り(顎短縮)とは、あごの骨(オトガイ)を削ったり切ったりすることで、輪郭、フェイスラインをすっきりとさせる美容整形手術です。あごが長く突き出てしまっている、あごが割れている、左右の形状が異なるなどの状態を解消出来ると言われています。
口の内側から切開しオトガイ(下顎の先端部分)の骨を露出させて手術を行います。あご骨の両側を削る、あご骨の先端部を残した状態で中間部分を骨切りし、先端部分を移動させて固定するなどの方法があるようです。
オトガイ形成の術後の経過
ここからはオトガイ形成の施術後の経過について紹介します。
ダウンタイムが比較的長めの施術ですので、経過の様子をご自身の生活スタイルと照らし合わせて、施術を受けるタイミングを決めてくださいね。
術後直後の症状・様子
手術をした直後は大きな腫れやむくみ、内出血の症状が見られます。
肌に黄色や紫色のアザが出ることがあります。
麻酔が覚めた時に痛みを感じるため、鎮痛剤を服用することになります。
術後1日~3日の症状・様子
手術をしてから3日ほどたつと強い腫れは少しずつひいていきます。
この手術を受けた場合、その人によっては麻痺症状が出てしまうこともあります。
麻痺が出てしまうと完治まで1年以上かかってしまうこともあります。
手術をしてすぐにつける圧迫バンドも3日ほどたつとはずせます。
術後1週間の症状・様子
手術をしてから1週間ほどたつと、強い腫れによってできていた内出血が原因となるアザもなくなっていきます。
また、その時の状態を見ながらになりますが、一般的に手術をしてから1週間ほどした頃に抜糸も行なわれます。
術後10日~2週間の症状・様子
入院してた場合には退院できる頃です。
内出血がなかなか消えなかった人も完全に消えるという人が増え、腫れはまだ残っていますが、徐々に改善してきます。
傷口のガーゼは診察をして何もなければはずすことができます。
術後3週間の症状・様子
手術から3週間後はまだ痛みがあるという方が多いです。
ただ鎮痛剤が処方されていますので、痛みがひどい時にはそれを服用します。
手術をした時にできた傷跡も3週間程度で完全にふさがっていることがほとんどです。
術後1ヵ月の症状・様子
しびれなどが出てしまう人もいますが、この時期になるとそれも徐々になくなってきます。
食事もまだ固いものは食べることは難しいですが、いろんなものを食べることができるようになります。
口は大きく開くことは難しいので無理はしないでおきましょう。
術後2か月の症状・様子
術後2か月ほどたつと、傷口は完全にふさがっているのですが、まだ触ると痛いという方もいます。
腫れは顎の下辺りにまだ残っている場合もあり、顎下辺りがふっくらとしているように見えることも珍しくありません。
痛みは鈍痛が残っている場合がほとんどです。
術後3カ月の症状・様子
手術から3か月頃は傷口の違和感をまだ感じる人もいるため、感じている場合はこの時期もまだ違和感があったりします。
少しずつ改善されますが、口をまだ大きく開けることができない状態です。
ほとんどの方は3ヵ月程度で容体はかなり安定してきますので、ご自身の経過に合わせて過ごしてください。
完治するまではおよそ6か月ほどといわれてます。
オトガイ形成の術後にあらわれる辛い症状
オトガイ形成の術後の経過について紹介してきました。
ここからは、実際に施術を受けられた患者さんが「辛かった」と感じた術後の症状について紹介していきます。
たるみ
年配の方がこの手術を受けた場合にたるみが出てしまうこともあります。
ただ、たるみに関してはできるだけ出ないように行なうことができ、低侵襲性の手術と呼ばれています。
こういった手術方法を取り入れている医師に依頼することでたるみを防ぐことが期待できます。
腫れ
手術後2、3日ほどはやはり大きな腫れが出てしまう人がほとんどです。
腫れがあることで内出血が出てしまうことがありますが、こちらも徐々に日にちがたっていくと共に改善されていきます。
腫れに関しては完全にひくまでは数か月かかります。
強い痛み
手術中は全身麻酔をしていますので痛みを感じることなく、手術を終えることができます。
しかし麻酔効果がなくなると痛みが出てきます。
この強い痛みも術後が最も辛かったという方が多く、熱をもっていることからそのままでは痛くて我慢できないという方もいます。
鎮痛剤を出してもらえるので、それを飲んで痛み対策をしましょう。
神経麻痺
未熟な医師に手術をしてもらった場合、痺れや麻痺といったことが起きてしまうことがあります。
麻痺が出てしまった時には1年以上完治までかかることもあります。
このような事態を防ぐためには、クリニック選びを慎重に行うことが大切です。
まとめ
オトガイ形成術は下アゴだけ行なう、もしくは上下の顎を移動してもオトガイの状態が改善しない時には効果的な手術です。
保険の適用となりますが、保険適用となるのは育成更生医療指定機関・顎口腔機能診断施設だけです。
手術を決心する前に保険適用について相談してみるのが良いでしょう。