頬の脂肪注入は、ふっくらとした輪郭を形成する効果や、加齢によってできた頬のこけ・くぼみを改善するアンチエイジング効果が期待できる施術です。
その一方で、「しこり」が生じるというリスクを伴います。
ここでは、頬の脂肪注入でしこりができる原因、修正方法、しこりを生じさせないためのポイントを紹介します。
頬の脂肪注入とは
頬の脂肪注入とは、自分の太ももなどから採取した脂肪を注射針で頬に注入し、定着することで頬をふっくらとさせる効果が期待できる施術です。
ただし、注入した脂肪が全て定着するわけではありません。定着率が低い場合には、イメージとは異なる仕上がりになってしまいます。
酸素や栄養素が行き届かずに定着できなかった脂肪は、吸収されるか、しこりとして体内に残ってしまうでしょう。
頬の脂肪注入でしこりができる原因
頬の脂肪注入でしこりが生じる原因は、採取した脂肪が注入する以前から部分的に固まっていた場合が考えられます。塊になっている脂肪をそのまま注入すると、内側の脂肪まで酸素や栄養が十分に行き渡らず、しこりとして体内に残ってしまう可能性が高いです。
また、注入した脂肪の中に、死活細胞・血液・油分・水分といった不純物が混じっていると血流が滞り、必要な酸素や栄養が脂肪まで届かず、しこりとなってしまうこともあるでしょう。
頬の脂肪注入でしこりができた場合の修正方法
頬に注入した脂肪は組織に馴染むまで硬さが出ます。これが一時的なしこりの正体です。そのため、すぐには処置をせず、数ヶ月は様子を見ましょう。
しかし、時間が経過してもしこりが残っている場合には、それ以降にしこりが消える可能性は低いです。その場合は、しこりによって起こる石灰化・瘢痕化といったトラブルを防ぐためにも修正を行います。
修正には、しこりにステロイド注射を行ったり、マッサージでしこりをバラバラにしてから吸引をしたり、患部を切開ししこりを直接取り出す方法などがあります。その中でも、しこりを直接取り出す方法は、しこりの大きさほどの傷跡が残ってしまうため、どの方法で修正を受けるのかを慎重に考えなければなりません。
しこりができてしまった場合、その後の修正はかなり難しいと言われています。 時間が経つと気にならなくなることもありますが、健康に悪影響を及ぼすリスクもあるため、そのままにしておくのは良くありません。
頬の脂肪注入によるしこりを生じさせないためのポイント
頬の脂肪注入によるしこりを生じさせないためのポイントとして、注入する脂肪から死活細胞・血液・油分・水分といった不純物と取り除くことが重要です。
また、一ヶ所に固まらないように脂肪をまんべんなく少量ずつ注入することでも、しこりの発生率を下げることが期待されます。
これらは医師の技術力や設備が整っているクリニックでなければ、リスクを下げることはできません。そのためには、費用の安さだけで受けるクリニック・医師を選ばないことを忘れないようにしましょう。
頬の脂肪注入によるしこりの原因とそのリスクを下げる方法を理解しよう
頬の脂肪注入では、しこりが生じるというリスクが伴います。もちろん、必ずしもできるというわけではなく、注入する脂肪の質や量、注入のテクニックによってできてしまう可能性があります。
施術を受けてから後悔しないためにも、まずは原因とそのリスクを下げる方法を理解してから施術を受けてくださいね。