頬の脂肪注入は、頬をふっくらさせる効果が期待できる施術です。
しかし、注入した脂肪の定着率によっては、施術を受けなければ良かったと思うような失敗が起きてしまうこともあります。
そこで今回は、受ける前に知りたい3つの失敗例と、そのリスクを少しでも下げるためにできることを紹介します。
頬の脂肪注入とは
頬の脂肪注入とは、自分の体内から採取した脂肪を、頬のこけ・くぼみに注入し、頬にボリュームを持たせることができる方法です。
この方法は、痩せていて頬がこけているように見える方・加齢による筋肉の衰えで頬にボリュームがない方・エラの張りによって頬にへこみ・くぼみができている方に向いているでしょう。
頬の脂肪注入の3つの失敗例
①注入した脂肪が定着せず効果が得られない
脂肪注入は、注入した脂肪が全て患部に残るというわけではなく、組織に定着することで効果が得られる施術です。注入した脂肪が定着しなければ施術の効果を得られないという失敗が起こるでしょう。
この定着率は、注入した脂肪へ必要な栄養素や酸素が行き渡ることが重要です。
定着率を上げるには、注入する脂肪の不純物を取り除いて質の良い脂肪だけを注入すること・酸素や栄養素が行き渡るような注入量に注入すること、塊で脂肪を注入しないことなどがポイントです。
定着率は人によって異なっていますが、全ての脂肪が定着するわけではないと知っておきましょう。定着率が良い場合でも50%程度と言われており、場合によっては1回だけでなく複数回の施術が必要になってしまうこともあります。
②膨らみすぎてしまう
頬への脂肪注入は、頬のこけ・くぼみなどを目立たなくさせることで若返り効果が期待できる施術です。しかし、注入量が多すぎたり脂肪が定着しすぎてしまったりすると、膨らみすぎて不自然な印象を与えてしまう可能性があります。
膨らみすぎてしまった場合には、ステロイド注射で脂肪を萎縮させる、脂肪溶解注射で脂肪を減らす、脂肪を吸引するといった対処が必要です。
このような失敗を引き起こさないためには、施術を複数回に分けて行うことなどを検討しましょう。
③左右差が出来てしまう
頬の脂肪注入では、バランスをみて脂肪が注入されていなかったり、左右で定着率が異なったりすると、左右差が生じてしまう可能性があります。
左右差が目立つ場合には、膨らみすぎている側の脂肪を減らすか、足りていない側の脂肪を増やすかの対応が必要になるでしょう。
この失敗を引き起こさないためには、専門性・技術力の高い医師を選ぶことが大切です。
頬の脂肪注入による失敗のリスクを低くするためにできること
①費用の安さで医師・クリニックを選ばない
頬の脂肪注入は多くのクリニックで行われている方法ですが、費用が相場よりも極端に安い場合は注意が必要です。
費用の安さは、医師の技術力や使用する機材の品質にも関係しています。極端に安い場合には、未熟な医師による施術による失敗や、質の良い脂肪を注入できないことによる失敗を引き起こすリスクを高めてしまうでしょう。
そのため、安さだけでクリニック・医師を選ぶことだけは避けなければなりません。
②カウンセリングを納得のいくまで行う
自分の希望をしっかりと伝えることができないと、イメージと異なる仕上がりになる可能性が高くなります。
そのため、納得いくまで何度も話し合いをして、仕上がりの方向性を決めましょう。
③ほかの施術と比較して受ける施術を決める
頬の脂肪注入は、注入した脂肪の定着率によって仕上がりが異なるため、最終的な仕上がりがどのようになるかを予想することは難しいです。
そのため、同様の効果が得られるヒアルロン酸注射を検討するのも良いかもしれません。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、医師から説明を受け、どちらの方法が自分に合っているかを慎重に決めましょう。
頬の脂肪注入の失敗のリスクを理解してから施術を受けよう
頬の脂肪注入は、脂肪の定着率によって仕上がりが変わってきてしまう施術です。その失敗のリスクを知らずに施術を受けてしまえば、「受けなければ良かった」「他の施術にすれば良かった」など、後悔することにもなりかねません。
そうならないために、事前に頬の脂肪注入についての知識を深め、失敗のリスクなどを十分に理解してから施術を受けるようにしましょう。